今回は土佐弁の「で」について見ていきます。
この土佐弁「で」は関西弁の「で」と基本的に同じ使われ方をします。
なので標準語の「だよ」を「やで」に置き換える様な形です。
つまり「や」に「で」を繋げて言い切りの形を柔らかく伝える表現にするものですね。
また、土佐弁「で」の場合は「や」を介さず直接付くパターンが比較的多いです。
これは分かりにくいと思いますので会話例を紹介します。
A「ここに砂糖を加えていきます。」
B「あんたそれ塩やで」
A「ここに砂糖を加えていきます。」
B「あんたそれ塩で」
これは前者でも後者でもどちらでも構いませんが、どちらかというと土佐弁では後者の方が自然で、前者は関西弁っぽい印象となります。
この名詞などに直接「で」が付くパターンは関西弁ではほぼ見られない使い方で、土佐弁の特徴と言えると思います。
こう言った点からも関西弁とは似て非なるものと言えると思います。
ちなみにニュアンスが分からない方の為、標準語では
A「ここに砂糖を加えていきます。」
B「それは塩だよ」
こうなりまして言い切りを柔らかくして伝える語尾で、この会話では指摘する意味として使うパターンですね。
まとめますと土佐弁の「で」は「や」に繋げて使うか、直接繋げるかどちらでもOKで、直接繋げる方が若干多くなっているという事になります。
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