中国語と日本語の共通点 使用される単語の共通【和製漢語】

中国語学習

漢字が日本に伝播した時点から『手』や『字』等、現代まで変わらず使用されている日中共通単語も
存在しますが、あまり一般的でない事実として和製漢語の作製と逆輸入があります。

日本において江戸末期から明治にかけて西洋から入って来た新しい外来単語(それまでの日本に無かった概念、社会・人文・科学等)について和製漢語(『人民』や『共和国』等、漢字の意味を元に二字以上に組み合わせた単語)として翻訳が行われました。

それらの沢山の和製漢語は日本語として定着する事になります。(福沢諭吉、杉田玄白、森鴎外、夏目漱石等、各界著名人が翻訳に関わったとされています)

中国はその後、800語を超えるという和製漢語を中国人留学生達により中国へ逆輸入する事となります。

そして和製漢語は現代中国語における単語として定着していきました。

中国論文【隔在中西之间的日本—现代汉语中的日语“外来語”问题 】 王彬彬 上海文学 1998-08-15 期刊から引用すると実に70%が日本から輸入したものとされています。

こういった歴史から現代中国語では日本と共通の単語を数多く使用している言語という事なのです。

これは中国語学習者にとっては単語の多くを日本語で共通使用している為、既知の単語が多い≒新たに覚える単語が少ないという事でありまた、共通かどうか覚えていない二字以上の日本単語を適当に中国語発音で言ってみる(漢字で書いてみる)と通じてしまう等、日本語からの応用が利いてしまう場面がしばしば起こるわけです。

この様な事から日本人にとって共通単語の多い中国語は最も体得に負担の少ない言語であると言えるわけです。

まとめると一文字の単漢字だけでなく、二文字以上の単語にも和製漢語の歴史がある為、同じ漢字単語が存在している日本語と現代中国語の共通性はかなり高いという事が言えると思います。

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