日本における現代学校教育は新字体であって、旧字体の教育は行われていないが、人名(渡邊=渡辺)や歴史的建築物(大學=大学)及び書物等でも表記されている様に、旧字体が存在する事実は広く一般に認知、理解されています。
そして目に触れる機会の少ない字(體=体)(寶=宝)(縣=県)等については一つ一つを把握しているという訳ではありません。
これは国が漢字を独自に簡略、変更していった歴史からその様になっています。
また日本にはこれと別に本ページ中央の画像の様な略字も存在していて、同じ漢字として許容し日常的に使用されています。
中国もまた独自の簡略、変更していった歴史があり、『昔の漢字』の存在を理解していて、その文字一つ一つを全て把握しているという訳ではありません。
つまり日本と全く同じ事が起こっていて、それぞれが同じ感覚を持ち合わせているという事になります。
一方、台湾では大々的な略字化は行われなかった為、古来の文字を現在も使用しているので、こちらはまたちょっと違った感覚という事になりこういった歴史も大変興味深いですよね。
これらをまとめると
日本語:日本独自に省略、変更された新字体。
中国語(普通话):中国独自に省略、変更された简体字。
台湾中国語(國語):省略変更されず、繁體字もしくは正體字。
このように各言語で同じ漢字が略字化により違う見え方をする場合があるが、日本人は既に略字を許容出来ている為、新たに简体字(正體字)を許容するだけの中国語は最も体得が早い言語と言え、日本語との共通性も高いと思います。
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